チョマサ

招かれざる客のチョマサのレビュー・感想・評価

招かれざる客(1967年製作の映画)
3.0
3/3

冒頭10分くらい見逃してたのと、映画を途中まで読み違えてたから、ラストでジョンのとんでもない裏の姿が暴かれる、そんなどんでん返しが来るかと思ったら、そんなことはなかった。まぁ、優等生シドニー・ポワチェだし、面子もスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンだから、固い映画として作ってるに決まってる。題材は時代に沿ってるけど、やってることは親が娘の結婚をどう見送るか悩む、お決まりの型に納まってる。ぬるい。でも、キャサリン・ヘプバーンが従業員を追い出すくだりは、オチも決まってて面白かった。

フィルマークスのレビューを読んで知ったんだけど、1967年の映画でサンフランシスコが舞台だったのか。たしかにこの映画の若者の描写はぬるい。この映画があんまり話題にならないのも、斬新な描写がなかったからと思う。『イージー・ライダー』は2年後だけど、同じ年に『俺たちに明日はない』と『卒業』が公開されている。

『ゲット・アウト』でこの映画もプロットが同じだから、再び話題になったけど、比べるような作品じゃないとおもう。監督がネタ元に挙げた『ステップフォード・ワイフ』はもっと『ゲット・アウト』に似てるんだろうか。
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