ゴン吉

007/慰めの報酬のゴン吉のレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.9
イギリス諜報部員で殺し屋の活躍を描いた007シリーズの22作目。
主演は6代目ボンド役のダニエル・クレイグ。

冒頭は前作の続きから始まります。
007ことジェームズ・ボンドが裏組織の幹部ホワイトを捕まえて、アストン・マーチンでカーチェイスを繰り広げながら裏組織の追手から逃走。
ホワイトをイギリス諜報部MI6の隠れ家に連行するも、MI6の裏切り者の手助けにより逃げられてしまう。
ボンドは逃走を助けた裏切り者を追い詰めるも銃殺。
重要参考人を殺したボンドに対してMI6の幹部Mは激怒。
ボンドは真相究明のためハイチに飛ぶが、到着早々に事件のキーを握る男をまたもや殺害。
さらにハイチのメドラーノ将軍を暗殺しようとしていた女性を、拉致されたと勘違いして連れ出し、彼女の将軍暗殺計画をぶち壊してしまう。
その後、ボンドは組織を追ってオーストリアに飛び、トスカ公演に潜入するが、騒ぎを起こして、追ってきたイギリス特別警護部員を仲間とは知らずに殺害。
度重なるボンドの失態に激怒した上司のMは、ボンドのカードをキャンセルしてパスポートも要注意人物として登録する。
ボンドはMの指示を無視して、引退してイタリアで妻と余生を送っていたマティスに協力を要請し、二人でボリビアに飛ぶ。
ボリビアではイギリス政府から女性領事館員の監視を付けられ、用意されたホテルに案内されるが、ホテルが粗末と難癖をつけて高級ホテルに移ってしまう。
一方、ボンドの勝手な行動に巻き込まれた協力者のマティスは殺されてしまう。
さらにボンドは地元警察官を皆殺しにしたため外交問題までに発展し、仲間だったマティスの死体は冷酷にもゴミ箱に捨てて調査を続ける。
そしてボンドの好き勝手な行動の結果、女性領事館員までもが殺されてしまう。
出会った女性を節操なくみんな言いなりにさせて死に追いやる高慢で身勝手なボンドに対し、Mはボンドを停職処分にして拘束する。
しかしボンドは連行していたCIA捜査官を半殺しにして逃亡し、CIAからも追われる身となる。
果たして傲慢かつ冷酷なボンドの運命は? 

前作でも無法ぶりを見せたボンドであったが、本作品ではそれを自虐ネタにした展開。
仲間を次々に死に追いやり、情報を握る裏組織のメンバーに対しては、Mの指示を無視して捕らえずに殺害を繰り返す無法ぶり。
ボンドガールはメドラーノ将軍の暗殺を目論むカミーユを演じたオルガ・キュリレンコ。
「深く呼吸してよく狙え!」 
本作も特殊仕様のボンドカーや秘密アイテムがなく残念ですが、カーチェイスやモーターボートアクションに加えて空中戦を繰り広げます。
前作の続編なので、前作を観ていないと分かりにくいかもしれません。前作に続き、シリアスでダークなイメージの作品です。 
 「復職して」
 「いつ離れました?」

2023.10 BS日テレで鑑賞(字幕)
2022.4 BS-TBSで鑑賞(土曜映画デラックス・吹替)
2021.10 BS-TBS版の録画を鑑賞(吹替)
ゴン吉

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