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復讐するは我にありのeop421のレビュー・感想・評価

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)
4.0
タイトルは聖書の中の一節で『悪に対して悪で報いてはならない。悪を行った者に対する復讐は神が行う』という意味だそう。榎津巌という男は生まれながらにしての悪人なのではないか。父親もキリスト教徒で善人面しているが、奥深くに悪徳が巣食っている人間。遺伝なのかその父親の悪いところを凝縮したような子供が出来たということなのか。私見だが巌の行いは父親に対する復讐なのかな、と思った。やはり緒形拳は素晴らしい役者。この作品の年代だと必殺シリーズ頃だから一番脂の乗った時期かな。とにかく殺しも騙すのもなんとも思わず自分の欲望のままやってしまう榎津という男を好演というか怪演している。捕まった実際の経緯も入れてくれたら良かったのにな、と思った。
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