Yukiko

ザ・ファイターのYukikoのレビュー・感想・評価

ザ・ファイター(2010年製作の映画)
4.3
2017年8月25日
『ザ・ファイター』  2010年制作
監督、デヴィット・O・ラッセル。
他の監督作品に『世界に一つのプレイブック』や『JOY』がある。

過去にボクシングで栄光を手にし、弟のミッキー
(マーク・ウォルバーグ)にボクシングを指導するが、
短気で怠惰な性格から破綻した毎日を送り、麻薬依存症
になってしまった兄ディッキー(クリスチャン・ベール)。
弟のミッキーは、真面目な性格ながら才能に恵まれず、
試合に勝てない日々が続いていた。
ミッキーに過度の期待を寄せる過保護の母親(メリッサ・レオ)。

複雑な家庭環境の中、ある日、薬物中毒となっていた兄が
窃盗で刑務所に収監されたのを機に、ミッキーは
新しいトレーナーと組み、頭角を現し連勝を続ける。

遂に世界タイトル戦に挑む事が決まったが、兄のディッキー
が出所をし、弟ミッキーのトレーナーをしようとする。

この映画は実話で、プロボクサーのミッキー・ウォードと
ディッキー・エクランドの映画である。
第83回アカデミー賞で助演男優賞(クリスチャン・ベール)、
助演女優賞(メリッサ・レオ)の2冠を獲得した。

クリスチャン・ベールさんは、『マシニスト』を痩せた体で
演じていましたが、この映画も薬物中毒ということで
やせ細っています。
でも、凄く役に成りきっていて、皆の話題の中心になるべく
オーラがある。

映画の終わり頃、エンドロールの途中に、実際の兄弟が
出演をし、話しているのですが、ここでも兄の出たがり屋、
中心人物は俺!!的な雰囲気が醸し出されています。
弟は、話の途中で必ず口を挟むお兄さんに苦笑しながらも、
大らかにしている様子を見て、弟は賢いなぁ~と。
この映画のラストも、この弟の賢さがあってこそ、皆が
まとまっていく。
Yukiko

Yukiko