監督三隅研次、主演市川雷蔵でおくるモノクロ時代劇作品
内容は遊び人風の謎の男千羽鶴の半次郎(市川雷蔵)が要所で神出鬼没的に現れて嗅ぎ回る
遠山の金さん的なミステリーサンペンス要素を持った時代劇です
今作の悪役、将軍側用人(河津清三郎)は将軍の寵愛を受けていて、老中就任間近
しかし民衆の間では悪い噂でもちきり、実際裏では一味を率いて様々な悪行三昧、私腹を肥やしている
終盤ギリギリまで雷蔵が何者なのかはわからない
終盤、奸智に長けた河津一派が優勢で正義は下されないのか、といったピンチでそれまでとはうって変わった凛々しい姿で雷蔵が登場
どんでん返し的に真相が明かされ一件落着、いかにもな王道だけど良かった！それに至るまでの構成が上手いと思う
良かった所
雷蔵が大凧に乗って天守閣の金のシャチホコのウロコを奪うシーンの迫力とドキドキ感
中村玉緒の美しさ、中盤の舞いのシーンもすごく綺麗で印象的
あとは左幸子と阿井美千子も魅力出ていて良かったなー、出番的には中村玉緒より多いかもしれない、雷蔵の相手役は左幸子なので左幸子のほうがヒロインなのかも
出演者がちょっと地味な感じがして後回しにしていた市川雷蔵出演作のひとつでしたが、見てみるとなかなか良作だと思います
勧善懲悪の王道をいく作品ですが、やっぱりハッピーエンドは後味良くて好き
