広島カップ

トム・ホーンの広島カップのレビュー・感想・評価

トム・ホーン(1980年製作の映画)
3.6
嗚呼、望遠レンズが捉えたライフルを構えるマックイーンの勇姿。彼の最後の西部劇は老賞金稼ぎの役。

体制にはめられて無実の罪を着せられて死刑宣告を受け牢屋に入れられるが脱獄するマックイーン。最後まで「逃げる役者」の面目を保っていました。さすがに走って逃げる姿は重くなりましたが、その頑固な役柄から男を感じます。

50年の短い人生。裁判で被告席に座るかつては英雄の名を馳せた彼が「判決はお前らが勝手に決めればいいだろう」という表情で遠くの山を見遣るシーンを観ていると、つくづくあと何本か観てみたかったと思います。
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