Yukiko

燃える平原児のYukikoのレビュー・感想・評価

燃える平原児(1960年製作の映画)
3.9
2022年8月12日  NHKBS放送放映
『燃える平原児』   1960年アメリカ制作
監督、ドン・シーゲル。
他の監督作品に『アルカトラズからの脱出』
『ダーティハリー』がある。

1878年、テキサス西部。
牧場を営むバートン一家。両親と兄弟の4人家族。
20年前からこの地を耕作し、牧場を開き経営している。
父は白人。母は後妻でインディアンの娘。
兄クリント(スティーヴ・フォレスト)は前妻の息子。
弟ペイサー(エルヴィス・プレスリー)は父と後妻との息子。
異母兄弟だ。
周辺で、インディアンによる白人の家が度々襲撃される。
が、バートン一家は安泰で、それ故、周辺の白人たちから
味方になれと迫られる。


観終わって、やりきれなさが残る映画。
白人か、インディアンか、どちらの味方をしても、どちらも
正しくない気がする。

エルヴィス・プレスリーさんが弟役で出演をしているが、
映画の冒頭のみギターで歌を歌い、エルヴィスらしさがある
が、以降は演技に徹している。
映画は白人とインディアンの対立、そこに巻き込まれる
バートン一家を描いていて、内容が濃く、エルヴィス・
プレスリーさんである事を忘れて、映画に魅入ってしまう。

インディアンの言っている事はごもっともで、自分たちの
土地に、白人が堂々と入ってきて、わが物顔をする。
白人をやっつけて、自分たちの土地を取り戻そうと言うのは
最もな話。
白人たちに通用するような土地の所有権登録をしてない
ばかりに、誰の土地でもないことになってしまっている。
 
そして自分の土地を守る為に家族を守る為に、戦い死なない
為に、その頃から銃が必要だったのねぇ。

どちらの言い分も分かる。
オーストラリアの先住民と白人の戦いもあるね。

どうだったら良かったんだろう?と映画を観ながら
考えてみる。
Yukiko

Yukiko