麻菜

デイ・アフター・トゥモローの麻菜のレビュー・感想・評価

4.8
ディザスター作品の中でも、圧倒的上位にくる良作だった
王道でありながら、予定調和が存在していない
さすがとしか言いようがない、エメリッヒの靴なら舐められる
ディザスター作品に、宗教的要素をここまでしっかりと落とし込めるのは彼だけ
聖書は人類が印刷した最初の本であり、この本が理性の時代の到来を告げた
書物こそ人類最高の発明である
と説き、まさに図書館というその場所で人間が命を繋ぐストーリー
2012とはまた違う、本物のノアの方舟を目の当たりにしたかのようなワンシーン
それら全てにカルマを感じ、神に祈りたくなった
ラストでアメリカ、メキシコの国交問題解決が描かれていたのも良かったな
世界中、大勢の人々が途上国の庇護を受けている
お互い助けが必要な時に、手を差し伸べることができるよう
世界の終末はあまりにも美しい
破壊のあと、地球は澄み渡る
地球の資源を今まで通り使い続けると、結末はこう
自然の破壊力の前で、人類は己の傲慢さを思い知る
地球はまるで、沈みゆくタイタニック号のようだ
最後の火が消えても、18年のスコッチを飲もう
麻菜

麻菜