麻菜

The Strange Thing About the Johnsons(原題)の麻菜のレビュー・感想・評価

4.4
アリアスターによる、アメリカンフィルムインスティチュート大学院卒業制作
アリアスターはインタビューで、「アメリカンフィルムインスティチュートの学生は皆ハリウッド志向、授業で扱われる作品もポリコレ映画ばかり。じゃあ、この学校で作れる最悪な映画は何だろうと考えた時に思いついたのがこれ。」だと話している
彼の最も古い作品でありながら、作家としてのシグネイチャーはこの時から完成されている
印象的なカラースキームに箱庭、炎のモチーフと、長編デビュー後のテイストがすでに地盤にあるのでびっくり
愛している人間への態度、という普遍性
家族という切っても切り離せない構造の中での、加害の異常さと恐ろしさ
思考は何人たりとも犯せない自由で、私刑は踏み絵と変わらない思想狩りなのか
アリアスターの作品観ると、なんか踊りたくなっちゃうね
麻菜

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