YasuhitoArai

ステラ・ダラスのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

ステラ・ダラス(1937年製作の映画)
3.8
キング・ヴィダー監督作品。
下町育ちのステラは、上流階級出身のダラス氏と結婚し、娘ができる。娘はおしとやかで上品な娘に育つが、下町育ちのステラは粗野で下品なため、周囲からは馬鹿にされる話。

主人公のステラが粗野で下品なため、娘の誕生日パーティーに誰も来なかったり、友達と仲良く遊んでいたのに、母親がけばけばしい派手な格好で馬鹿にされていて、娘が堪えきれずその場を去るシーン等見ていてつらいシーンが多かった。

主人公ステラはダラス氏と結婚するが、上品に出来なくて、ダラス氏がニューヨークに仕事を移すことになっても付いていかず、亭主は留守状態で送金のみ、娘がいればそれでいい状態。ステラが下品であるが、娘は長年育ててもらったため父よりも母を愛す。金や気品があっても、母と娘という間柄、一緒に過ごした時間の多さが強い。ダラス氏がちょっと可愛そう。

ステラが娘の今後を思って、離婚と親権をダラス氏に預け、娘の結婚式を会場外から見つめた後の幸せな表情はとても良い表情だった。
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