らんらん

男の償ひ 前篇のらんらんのレビュー・感想・評価

男の償ひ 前篇(1937年製作の映画)
3.5
タイトル通り前後篇からなるモノクロ映画
主演田中絹代、助演佐分利信、桑野通子

【あらすじ】
佐分利信は考古学者をやっており、発掘調査のため訪れた伊豆の旅館でその娘である田中絹代に気に入られます

佐分利信は幼馴染の桑野通子といい仲だったのですが、その母親(岡村文子)の大反対もありあっさり諦めて田中絹代に婿入りしてしまいます

田中絹代が旅館を仕切るので佐分利信は学者業を続けてもいい、という条件だったのですが
佐分利信はほんとにそんなことばかりしている(ヒモ生活)上に偏屈で付き合いづらい性格だった為、田中絹代の両親は次第に呆れていきます
それでも娘の田中絹代がベタ惚れしてるし、娘かわいさに大目に見てきたのですが

佐分利信の兄(ロクデナシ)が金の無心に来た際、田中絹代がこっそりお金を渡しちゃった(無断で金庫破りした)もんだからちょっとした騒動に、、、

【感想】
前篇だけだと成立してない系の映画ですね、普通に続くって感じ
今のところタイトルの「男の償ひ」って意味も全くわからない

これからどうなるのかなぁ?もう結婚しちゃってるし桑野通子の出番なくない?とか思うんだけどどうなるんだろう

佐分利信はイケメンだけど偏屈すぎ
婿なんだからもっと両親と仲良く、ヨイショしなきゃ!田中絹代がベタ惚れしてるからいいものの、安月給どころか無収入でしょ?それでよくあんなでかい態度とれるもんだ
桑野通子に対する扱いもひどい、あっさり捨てる
結婚なんて大した問題じゃない、いかに仕事を成し遂げるかだ、みたいなこと言ってるし、、、

田中絹代はかわいらしい、久々に若い頃の姿を見た
桑野通子が洋装でヒール履いて性格も現代的なのに対し
田中絹代は着物姿で髪の毛結って、いじらしく夫に尽くすタイプ

今のところどちらの女性も幸せそうじゃない感じなのがつらい、佐分利信め、、、

そんな佐分利信もおばさま方は苦手っぽいのが良い
岡村文子、吉川満子、飯田蝶子、後篇でも佐分利信をチクチクいじめてほしいなー
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