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RENT/レントのyのレビュー・感想・評価

RENT/レント(2005年製作の映画)
4.0
この世にはどうしても芸術をする為に生まれてきた魂というのが確かにあると思う、例えば芸術でなくても、いくら生きることそのものが困難な道だとしてもそれを選ばずにはいられない魂が。それは例えば大多数の人間には理解してもらえないものなのかもしれなくて、それでも魂の声に従って今、この瞬間を命の輝きを力一杯燃やして生きる。生まれてからずっとこの身に纏わりついて離れない「当たり前」や「世間の常識」、呪いとも言えるバイアスを死ぬ思いで振り払って。そんな勇敢な魂を奮い立たせてくれる映画なのだと思う。だからこそこの、一番精神にダイレクトに訴えかけてくる音楽というのを主にしたミュージカル映画という形態なのではないかなあ。歌に聞き入ってしまってストーリーは細部まで理解できなかった部分も多かったけれど、とても勇気がもらえた気がする。
劇中歌ほんとに全部よかった…
何度も聴いたお気に入りは「Seasons Of Love」…「それなら愛では測れるか?」の問いかけに冒頭から胸を掴まれまくり。この一曲に映画全部のメッセージが濃縮されている。
それから「Will I?」…琴線に触れるメロディーラインと歌詞が泣きたくなってしまう。繰り返し繰り返し、沁み入るように聴きたい。
サウンドトラックは今後の人生でもずっと聴き続けると思う。
出逢いに感謝したい映画。
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