ヤマシタトモコさんの違国日記から来ました。
この映画が発表された時代にこういったテーマを描くことは勇気のいることだったんじゃないかな…しかしながら正直なところ、今現在の自分にとってこの映画のメッセージ性はとりわけ刺さる内容ではなかった。たぶんそれは、人種・性別・個人の趣向に対する差別意識が自分の根底ではかなり昇華されてなくなっているからかもしれない。（違国日記のえみりちゃんのように「迷い」が吹っ切れていない時期に観ると、強く心に響くものがあるような気がする）
もしくは二人の関係性がもう少し濃厚に描かれていたら違ったかもしれない……友情を超える愛は要所要所から伝わってきたしその愛情を完全に恋愛の型に嵌めなくてもいいと思うのだけど、どうしても何かが物足りなかった。他の方のレビューを拝見するかぎりそういった意味では未読だけど原作の方が合いそう。
（それから、やはり事の顛末の不気味さ（？）がちょっと受け入れがたくもあった…）
