このレビューはネタバレを含みます
おそらく3度目の鑑賞。
ジム・シェリダン監督の社会派作品。
この出来事が実際にあったと思うとぞっとする。
以前見た時はまだ20代前半であったが、それから10年ほど経った今観ると、そこからの期間よりさらに長く、高校生くらいからずっと監獄にいる生活を強いられていたと思うと、その心境や人生にたいする思考に想像がおいつかない。
いうまでもなく、主演の2人の演技がかたい。それだけでも見応えがあるが、後半出てくるエマ・トンプソンもいい演技をしている。
最後の裁判が多少駆け足になっていたのが残念ではある。
親子の監獄での生活や交流をじっくり見せていた分、そこからのジェリーの奮闘や裁判への道のりをもっとしっかりと観たかったように思う。
ギルフォード4の過ごした時間を考えれば、倍の長さの映画であっても語れるものはほとんどないほどに一瞬であろう。
しかしその長い時間を2時間以内に凝縮した今作には脱帽である。