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ドッグヴィルのmonoのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
3.8
やっと観れたね、ドッグヴィル。

ダンサーインザダークの監督だったのか。
鬱映画鬱映画言われるので覚悟してたけど、全然そんなことは無いかな〜
ダンサーインザダークと比べちゃうから余計にそう思うのか。

"罪"と"赦し"について
最後グレースが言われたこと全てにおいて
どき。どきっ。
と、なりながら聞いていた。
そう、
自分を許せないから、他人を許そうとしてしまう。
それは傲慢な行為なのかな。

ただそれを聞いても、"罪を犯した人を許すこと"が間違ってるとは全く思わない。
なぜなら"許す行為"がないと人は変われないと思うから。
でも、"自分がされたことを許す"というのはきっとまた別で、被害者や遺族が、加害者を許すというのはとても難しいことだし、それは許せなくても仕方がない。
ただ、許すということが、自分を救ってあげる行為に繋がるので、「いつか許せたらいいよね☆」というだけの話。

だからグレースが許せないのは普通であって、
だから今までのグレースの価値観は間違っていた。ということには絶対にならないと思う。

ただそこには、罪を犯した本人が、罪を認める、罪を償う、他にもたくさんの賠償行為があって初めて成り立つものだと思うので
単純な白と黒ではないんじゃないかな。
罪を認めたがらず、罪を償おうとしない人を許すのは、それは絶対に間違ってるとも思う。

という、自分に置き換えて深く考える作品となったのでアール。

かなりのどんでんを期待してしまったので、そこは少し物足りなかったけど
舞台風なつくりはかなーーり好みだった♡
鬱映画というより胸くそ映画かしら。
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