ジニョク

欲望の翼のジニョクのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
4.4
先週に引き続き、bennoちゃんとまたまたムービーデートです❤️
今回の作品は私が選びました😊

『欲望の翼』
ウォン・カーウァイ監督

ウォン・カーウァイ監督は『花様年華』と『マイ・ブルーベリー・ナイツ』がめちゃくちゃ好き!
今作も、とてもとても気に入りました!
上手い表現が見つからないのだけど、
まるで気怠い夢の中にいるような…
そんな作品です。


母を知らず、お金持ちの養母に育てられたヨディ(レスリー・チャン)。
サッカー場の売店で働くスー(マギー・チャン)を口説くシーンから始まります。

初対面で「夢で会おう」だなんて!
そんなキザったらしい男、嫌!
でも、腕時計を1分だけ見るように言われ、
「4月16日、3時1分前、君は僕といた」
「この1分を忘れない」
なんて言われちゃったら…
こうして彼を忘れられなくなったスー。
でも刹那的なヨディと堅実なスーはうまくは行かず…。

そんなスーを見守り密かに恋する巡回警官のタイド(アンディ・ラウ)
これがこれがこれが!
アンディ・ラウってば、若い頃からなんて素敵なの⁈
女って誠実さを求めるくせに駄目な男にばかり惹かれちゃって、タイドのような男は目に入らないんだよね。

一方のヨディは踊り子ミミ(カリーナ・ラウ)と知り合い、同棲することに。
ミミに恋するヨディの親友にジャッキー・チュン。


恋愛もどこか投げやりで、仕事もせずにふらふらしてばかりのヨディは身体の中にポッカリと穴が開いているみたい。
その穴から哀しみオーラがユラユラと立ち昇り、放っておけない魅力を醸し出しているよう。
しきりに鏡を見つめてオールバックの髪を櫛で整えるのはナルシストの象徴かな。

鏡の使い方が印象的。
やたらと映る大きめの時計は何かを意味しているんだろうか。
圧倒的に夜のシーンが多く、いつも雨が降っている。
湿気と熱気をはらんだ空気が息苦しい程。

60年代の香港を舞台に、ヨディを中心に交錯する若者たちのそれぞれの運命と恋…

ラストに登場するトニー・レオン。
甘美なこの物語は突如ブツリと終わる。
本当は彼を主人公にした後半編が作られるはずだったんだとか…。
観てみたかったなぁ〜


さてさて、bennoちゃんはいかがだったかしら😳
前回も今回もとっても楽しかったです〜!
ありがと〜💗
ジニョク

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