mayumayu

欲望の翼のmayumayuのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
3.8
今のところWKWは、花様年華>欲望の翼>恋する惑星。
良かったところは‥
モチーフの時刻、時計、鏡。
登場人物の心象や恋の始まりや終わりを表すものとして使われていると思う。
湿気を帯びたヤシの木の映像や、夕立のごとく強い雨、アクセサリーなど映像が美しい。
順繰りに出会っては人が恋に落ちていく群像劇。全ての人が繋がったりしないが、少しずつ繋がっていく感じ。
俳優さんたちみんな魅力的。私実は初レスリー・チャンでした。

個人的にダメだったのが‥
ヨディ。
絶対にアンディ・ラウの警官の方がいいでしょ。
引っ掛けては床掃除させたり、冷たく別れたり。最初のキスの仕方も私はヤダ‥
女性への態度が酷すぎるため全く好きになれず。
いや、分かりますよ、
ヨディが品行方正キャラだったらこの映画がそもそも成り立たないし、
生育環境から女性に対し愛憎相反する思いを複雑に抱えていることも、
退廃的な不安定な感じと情熱的な感じ、働いてないのにお金持ちな感じが女性を引きつけることも‥
「4月16日3時。君は1分の友人」なんて言われて、しかもそれを別れてもきちんと記憶している人なんて好きになっちゃうかもねー、うんと若ければ。でも結構嫌悪感があるかな‥
あと、ミミは美しいしナイスバディだけれど、キンキンした声が結構苦手でした。
気性の激しい役で、怒るところも多い役だから仕方ないとは思いますが。

マギー・チャンは楚々とした雰囲気は共通するが花様年華と異なり非常に若く傷つき怒り翻弄される役。
ミミとヨディの友人が健気だった。
マギー・チャンとアンディ・ラウの役が、優しくて好きだった。
ラスト近く、急展開。でも悪くはなかった。
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