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キック・オーバーのrage30のレビュー・感想・評価

キック・オーバー(2011年製作の映画)
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メキシコの刑務所に入れられる強盗の話。

舞台となる「エル・プエブリート」という刑務所の設定は面白かったです。
囚人の家族が移り住んだり、酒や麻薬も買えたりと、刑務所というよりは1つの町になっているんですよね。
ルチャリブレが見れるのもメキシコならではだし、小さいテントをラブホ代わりにしているのも笑っちゃいました。
なんとも荒唐無稽な話ですが、この刑務所が実在したというのだから驚きです。

物語に関しては、刑務所にブチ込まれたメルギブが、金を盗んだ先のマフィアや刑務所内のボスを巻き込みながら、脱獄を計画する様子が描かれます。
若干、話が複雑な部分もありますが、基本的にはメルギブが敵を倒していくシンプルな話ですし、途中で知り合う母子を助けたりと、王道のピカレスクロマンとして楽しめました。

90分強の尺と言い、気軽にスカッと楽しむには丁度良い作品でしょう。
まさに午後ロー向けの作品ですね。
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