鮭り

キック・オーバーの鮭りのネタバレレビュー・内容・結末

キック・オーバー(2011年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アマプラ加入前にGYAOで前に観てよかったので、アマプラで再度試聴。
いや、やっぱこれ面白いよ!これこそ荒唐無稽のクライムアクションって感じ。

まあ、話ごちゃごちゃでわかりにくいし、めちゃくちゃ感情移入しにくいタイプの主人公ではあると思う。ただゲーム的に感情移入できれば勝ちみたいなところもある。
どこがゲームっぽいかというとキャラクターの人格や動機とかよりは、主人公が「どう上手くやるか」で物語が動く。『ヒットマン』みたいな楽しみでもあり、話運びとしては『侍道』にも近いものがある。
映画だと、一つの舞台の中で概ね完結する辺りも含め、『ザ・レイド』を連想した。(あっちはだいぶ肉体派だけど)
ただ、リアリティラインは決して高くないし、ちょっと流石に上手くことが運び過ぎている嫌いはあると思う。いやまあ、ノれない人はノれないよこれ。
感情移入しづらい書いたけど、子役とメルギブが本当にいい顔をするし、その辺りの会話劇のテンポがかなり的確なので、メルギブとの親子っぷりは結構いい話だとも思うんですよ。
BGMの先出しも多用されてて、BGMの頻度としてはちょっとうるさすぎるしくどいはくどいけど、テクニカルな編集が心地良い。あとまあBGMにしても、あのメチャクチャな刑務所とかにしても、いくつかの変な”成敗”パターンもそうだけど、外連を楽しむ映画には間違いない。

んでちょっと調べて知ったんだけど、後に『ランボー:ラストブラッド』を撮ることになる監督なのね、どうにかしてそっちも観よう。
鮭り

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