鮭り

ラストスタンドの鮭りのネタバレレビュー・内容・結末

ラストスタンド(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

この手前にレビューした『デス・ウィッシュ』よりは実は楽しんだんだけど、それにしてもこっちの方が良かったとはあんまり言いたくない、ヒジョーーーに雑な作りの一本。

ツッコミどころだらけで、むしろ"リアリティがない"って言うより"親しみやすい"って言ってあげたくなる大味感なんだけど、さすがに全体の箍が弛みすぎていて楽しい部分ですら所々グダグダになっている。
バリケードの下りはあんなに長くなくていいし、FBIはやる気がないし、保安官チームは無根拠に強い。それと、人質の使い方がいい加減すぎる。
あとこれは一番の駄目ポイントなんだけど、全体的に気の利いた台詞が全然ない。全然セリフが野暮ったいったらないのでいまいち大味サイコー!ってなれないし、台詞でキメるところのはずがシュワちゃんのデクノボー感が立ってしまってる。ラストの殴り合いの前のレスバトルもざっくりと「シュワちゃんやめへんで」(例えがあまりにもダサくて申し訳ないが)と言い続けてるだけなのがかえってさもしい。

保安官チーム全員にちゃんと見せ場がある(見せ場が無根拠に強いなのが難点ではあるが)とことか、シュワちゃんのあまりにも(あまりにも!)泥臭いジャーマンスープレックスとかはよかった。

でもこれまだ村モノホラー展開にしたほうが荒唐無稽すぎなくてよかったんじゃないのと思った。街をあげてマフィアを袋叩きにするとか。いやシュワちゃん主演のバカアクションだからこれでいいんだろうけど。
午後ローがない日の昼下がりに午後ローしたくなった時におすすめ。そうでもなければ、特に勧めることはない。
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