鮭り

スパイダーマン:ホームカミングの鮭りのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アメイジングスパイダーマンに続けて視聴。比べるつもりで観たのでかなりアメイジングスパイダーマンの話もすると思うので、めんどくせーと思う前に読むのをやめよう。

前半は特に気になる点もなく、→(しいて言えばダメコンの担当者が一方的すぎて違和感があるくらい、タイトだからまああれでいいと思う)、めちゃくちゃ見やすくて口当たりが軽い。ピーターの高校生活はみんな概ねかわいくていい(フラッシュはアメイジング派です)し、クライムファイター見習いピーターの単なる浮かれててお茶目な青年っぷりも見てて楽しかった。特にカレンが絡む下りは軒並みよかった。
後半はカレンがいないのもあってややゴチャゴチャした楽しさは失速している感じはした。
それでもプロットの出来に関して言えば、アメイジングスパイダーマンと比べるのが可哀想なくらいにはよくまとまった映画だと思う。ほぼ同じような上映時間だけど、こっちは時間が経つのが明らかに早かった。

で、カレンが好きついでに言うとスパイダースーツのガジェットとしてのゴチャゴチャしたハイテク感は楽しかったし(目が動くのがカワイイ!)、バルチャーとその一味のハンドメイド感溢れるメカ群も魅力的だと思う。全体的に戦闘機乗りっぽいデザインなのがいいよね、バルチャー。
ただ、これがアクションになると話は別で、ストーリー的な意味合いはしっかりアクションに乗っかってはいるものの(クライマックスはちょっと「帰ってきたドラえもん」的だし)、あまり楽しくなかった。ヴァルチャーとスパイディの二人の対峙そのものは盛り上がらない(というか、バルチャーの掘り下げがやや足りない)し、プロレスとして噛み合っても特になかったと思う。ラストの妙に空中戦は暗くてわかりづらくて長いだけで面白くない。
スパイディは倒すところより助けるところが大事なヒーローなので、空中での孤独な戦いはちょっと持ち味が活きてないんだよね。あとまあ、生身っぽいアクションの方が好きな身としては、ヒーローの空中戦ってそもそも面白いか?みたいな気持ちはあるんですが……。

で、ここからだいぶ好みの話&キャラクターに寄ると、キャラクターのやり取りは良いみたいなことを上に書いたけれども、じゃあガーフィールドかトムホランドかで言えばガーフィールドが好みです(スパイディとしてはホームカミングが比べようもなくかわいいけどね)。というのも、ガーフィールドは”萌え"で、トムホランドは"ポップ"だよね、と思っているんだ。
例えば、ガーフィールドはグウェンの写真をオカズにしてそうだけど(そこが思春期っぽくて推せるんだけど)、トムホランドがリズでそれやってたら幻滅するよね。
で、"性的にかわいい"ガーフィールドの方が好みだよってのを抜きにしても、ちょっとトムホランドの恋路はサラッとしすぎて、リズの扱いが軽すぎるように感じられた(そりゃリズはグウェンほど大事じゃないけどさ)。最後にバルチャーがリズの親父だとわかるところで、あーほんとにリズとの恋そのものはどうでもいい映画なんだなとちょっとがっかりした。大人の男に認められることが恋より当たり前にでかいのも、なんか、なんかちょっとなあってなるしさ。

色々言ったけど、ホームカミングはアメイジングスパイダーマンの10倍よくできた映画だと思う、ただなんかそこまで好きになれない。リズの扱い云々もそうだし、空中戦云々もそうだし、やっぱりクライマックスに次回予告がついてるのはちょっと邪魔。
まあ、元々みんなが絶賛してるやつはみんなが推してくれよ、こっちはこっちでやっとくから、と思ってるタイプではあるけど。

まあでも、ガーフィールドは好きだけど振り返ってみるとこっちの方が優れてるとは思う……。(ここだけ修正しました)
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