鮭り

アメイジング・スパイダーマンの鮭りのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ホームカミングがアマプラに来ていて、比較のためにこっちを先に観た。※この後ホームカミングも観て、比較はそちらでしているので、よかったらそっちもどうぞ。

結論から言うと、わりと好ましかったがちょっと推しきれないというか、欠点もはっきりある。
人と戦うシーンの生身感のあるアクションは出来が良くちゃんと楽しかった(チンピラから逃げるとこ漫画のコマみたいな画面が続いてカッコいいよね)し、クライマックスの市民との共闘は"親愛なる隣人"だ!!ってなれて良かった。
あと、グウェンとのイチャイチャはさすが『(500)日のサマー』のマークウェブだなと思う感じ。ピーターの思春期並の性欲が、グウェンとのやりとりのもどかしさとか、ガーフィールドの太い眉にちゃんと乗ってて、ピーターがカワイイだけでなくちゃんとグッとくる画になってた。ピーターがグウェンにムラムラしてるのが伝わるからこそ、ピーターの恋を応援したくなるというか。

ただストーリーは全体的にわりと荒っぽい。フラッシュとのケンカと仲直り、ベンおじの死、メイおばとの絆、全部最初に出しておいて終盤まで放置されているので、なんか釈然としないままスパイダーマンが誕生する。わりとずっとやりっぱなし感がある。少なくともベンおじの死はもうちょっと引っ張ってもいいというか、なんか、キャラクターの感情が連続してないように見えるときが多々あるんだよね。別に終盤に全て綺麗にまとまってもいないし。
あとコナーズ博士がリザードになり、スパイディと対立する流れについては掘り下げ不足。肉親の仇とも取れるキャラクターとして描いたんだし、もうちょっと感情が乗るように作ってほしい。せっかく136分もあるんだから。
尺に言及したついでに言うけどとにかくこの映画長いよね。卵買って帰ってきてこのまま終わってもいいやつ感出しておいてシークバー見たら15分残ってたとき正気か!?!?って。

最近のヒーロー映画の次回作への劇中予告がどちらかというと嫌いなので、ノーマン・オズボーンが名前だけの登場なのは品があって好ましいと思った。ああいう、世界観の広がりを匂わせるようなやり方は好き。
ボロクソ言ってる人が結構いるイメージあるけどスーサイドスクワッドの1000倍は面白かった。スーサイドスクワッドのレビューってまだ書いてないな、書くか。
鮭り

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