カンパッチー

荒野の誓いのカンパッチーのレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
3.9
いぶし銀な渋い西部劇です、もうこういった西部劇なんて観られないだろうと思っていたので、とても嬉しい!

クリスチャン・ベールが珍しく普通の男性で(もちろん癖は強いですが)、ロザムンド・パイクも善良な市民です。ただ前半の家族の惨殺されるシーンはとても辛い、、とはいえインディアン側だけを悪く写しているわけではなく、開拓者側にも悪い所が沢山あるところを写しているのでどちらにも感情移入できました。
そして、なによりティモシーシャラメ!
もう出る意味ある?というぐらいの意味の無いチョイ役でいつの間にか消えていてびっくりしました。
友情出演かなにかだったのかな?

最初の展開はオーソドックスな西部劇といった流れで、そこで色々解決しているので町に着いた後でざっくり変わります。アメリカの本質を問う流れというか、、ロードムービーとしても、インディアンと主人公の心の交流として見ても秀逸です。
主人公のジョーとイエローホークの二人の会話がとても素晴らしい、「過去を振り返らない。前に進もう」その言葉もあったからこそのラストシーンだなぁと感じます。

ただこれだけは言いたい、救える命もっとあったでしょ!!