たく

荒野の誓いのたくのレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
3.8
ずっしり重かった。
1892年のアメリカで、7年間軟禁されてるシャイアン族の首長と家族を人道的観点から釈放して故郷のモンタナまで護送する話。
原題が意味するようにアメリカ人とインディアンの血塗られた敵対的な関係が重いテーマになってて、看守のジョーが護送任務を頑なに拒む冒頭から、護送の道中を通してインディアンとの関係がどう変化していくかが見どころ。

クウェイド女史の家族が襲われる最初のシーンが悲惨で恐ろしく、家族全員失って精神を病む凄まじい役をロザムンド・パイクが見事に演じてた。「サロゲート」で注目した女優さんなんだけど、ここまで開花するとは思わなかったね。
クリスチャン・ベールの普通体型の役は久々のような気がする(笑)。感情を抑えた演技が作品の雰囲気に合ってた。
あとティモシー・シャラメが端役で出てて、あっという間にフェードアウトするのには驚いた。

ラストショット見て、結局描いてたのは「吊り橋理論」だったりする‥。
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