よつゆ

チートのよつゆのレビュー・感想・評価

チート(1915年製作の映画)
3.7
お恥ずかしながら、初めて早川雪洲を知りました。
この時代にハリウッドで活躍する日本人がいたとは。
いや、この時代だったからなのかもしれない。

本作はサイレント映画。
サイレント映画は少し苦手だが、割と見やすかった。
物語が分かりやすく面白かったから。
ただ、やっぱり視覚情報だけの映画はむずかしいなあ…

オリエンタリズムの文脈で語られることの多い本作ではあるが、話自体は面白いためリメイクもされている。
当時はかなり受けたのだろうし。
ただ、そんなオリエンタリズムを抱いてしまうのも分かる気はするな。
分からないものや、新しいもの、入りたての文化なんかはすこしびっくりしてしまうからな。
偏見は何にもつきものだと思う。

とはいえ、早川雪洲はかなり人気だったらしく、そう考えると偉大だし、オリエンタリズムという目があったとはいえ日本と外国との橋渡しにもなったわけで、一概にこの映画をオリエンタリズムの一面だけで語るのは難しいのかな、と。

何はともあれ中々面白かったです。
よつゆ

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