kuma

魔性のしたたり/屍ガールズのkumaのレビュー・感想・評価

2.0
ミルクタンクを運搬している運ちゃんが売春婦を拾ってラッキー!車を停めて廃屋でチョメチョメしているその間にバイカーがタンクに謎の液体を混入!そのミルクを飲んだ若い女性が次々と死亡する事件が発生!その液体はある企業が所有する工場の廃液であり、全ては会社の金をせしめる為の社長秘書の策略だった!そうとは知らず、不祥事の発覚を恐れた社長は証拠隠滅を図ってそれらを業者に託して不法投棄!業者が廃液を人気のない墓場に垂れ流すと…あらビックリ!墓場に眠っていた女性達の死体が蘇ったのだ!ゾンビと化した女達は復讐のために人々を惨殺していく…!

!を多用することで面白そうな感じを演出してみたが、実際はここまでで30分近くを費やしている。面白い映画は起承までが簡潔で分かりやすい。その点においてこの映画は実に展開がたるい。また、屍ガールズは顔は腐敗してるのに手や身体は薄汚れてるだけという低予算っぷり。ゾンビなのに何故か人から隠れたり、教会のピアノを弾いたり、プールで無意味に泳いだりと謎の行動を起こすし、しっちゃかめっちゃか加減が凄い。

実はオチでまさかのどんでん返しがあって、製作陣的には上記した違和感はその伏線でしたーってな感じでしたり顔をしてそうだけど、いやいやかなりの事が説明つかないんですけど…。そこに目を瞑ったとしても、そもそもの物語が微妙過ぎてその程度のどんでん返しじゃ取り戻せないよってのが感想です。気概は認める。

あと、ゴア表現が地味だけどイヤーなのが多い。てか、ゾンビ関係ない流産シーンが一番キツいっす。
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