映画オタクの男が映画館で女と出会い、ワンナイトしたらお互いに惚れ合ってそのままスピード結婚。コールガールだった彼女にはポン引きでヒモの元カレがいて、男は元カレのとこに乗り込んで口論の末に射殺。彼女の荷物を持ち出したと思ったらそれはマフィアが売り捌いていたコカインの山だったからさあ大変。ふたりの命がけの逃避行が始まる。
まさに映画オタクが夢想するラブストーリーを具現化したような映画。たわいもない雑談から始まり、犯罪と暴力が絡まり合いながら物語が展開していくプロットは完全にタランティーノ映画そのもの。ただ、アラバマがモーテルで殺されかけるシーンや終盤の銃撃戦などのバイオレンス描写はかなり劇的な演出がかかっていて、監督が違うからこその面白さも楽しめる。
終わり方が少し作為的なものを感じるなと思ったら、原作が改変されてたみたいね。後味は良くなってはいるけども、タランティーノ・オリジナルも見てみたくなるな。
