このレビューはネタバレを含みます
これは近年稀にみる奇妙な映画である。暗殺者である主人公とその盟友がリストに載っている人物を殺害していくという話なのだが、最初に殺す神父は主人公に銃口を向けられると「感謝します」と微笑みながら逝く。この絵面からして不気味。全体的に画面から得られる情報量が少ない上に、終盤からはカルト的な超展開になるため、難解な映画とも言えるだろう。しかし怖くて怖くてしょうがないのに、怖いもの見たさに顔を覆いつつ、隙間から必死で覗いているような感覚で鑑賞出来たので難解なことは確かなのだが、つまらなくはない。