たりほssk

フランス、幸せのメソッドのたりほsskのレビュー・感想・評価

フランス、幸せのメソッド(2011年製作の映画)
3.3
お金儲けにしか関心がなく他人の心がわからない辣腕トレーダーと全く社会階層の違う家政婦の組み合わせ…この設定どこかで見たような…そうプリティウーマンに似てる!というところが面白くて楽しませてくれます。
がしかし!中身は全然違う!この作品は経済格差という厳しい現実を捉えたほろ苦い社会派のドラマだと思います。仮装して身分も経済格差もわからなくなるダンケルクのカーニヴァルのシーンが大変印象的です。話が展開するにつれ、幸せと挫折が交錯し、失業したシングルマザーのフランスが最後に得たものはいったいなんだったのか…とても考えさせられます。くれぐれもおとぎ話のようなハッピーエンドを期待してはいけません。
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