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サニー 永遠の仲間たちのhajime363のネタバレレビュー・内容・結末

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

娯楽作かとナメておりました。傑作です。
テーマもメッセージも盛り沢山だけど、普遍的でとても共感出来る。笑い要素も過剰ではなくテンポも良かった。

以下、とりとめもなく。

まず最初、病院でありがちな韓国ドラマが流れていて“あと数ヵ月の命なんだ”という展開に「またその展開かよ」というメタ的牽制球。
本作においては死んじゃう、という要素は背骨ではあるけど肉ではないのが、観てる人の心構えとして植え付けられます。

一番印象に残っているのは過去からのビデオレター。現代のsunnyメンバーは境遇がバッラバラだったので韓国社会風刺的な側面もあるのかな、とか勝手に解釈していたのですが「何にでもなれたあの頃」との対比なんですね。いつの間にか失われてしまう“あの頃の自分(熱量)”、個人的に刺さるテーマです。

あと、ジュノ(片想いの人)に絵を送るシーケンス。そのあと、空港で夫を出迎えるシーンと合わせて“あの頃の恋に対するけじめ”っていう意味で「建築学概論」に近いものを感じました。

ただ、時代背景(軍事政権の独裁)描写にはやや不満が…
と言うのも、タクシー運転手(チャン・フン監督)を見た後だったので落差が笑
もちろん、韓国内でもデモや衝突のレベルに地域差はあったんでしょうね。詳しくはないですが。


あ、ナム・ボラが一番かわいいと思います。
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