せんきち

トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーンのせんきちのレビュー・感想・評価

3.2
カナザワ映画祭にて。面白い。


軍の精神科に赴任したケーン大佐と元宇宙飛行士の患者との奇妙な友情。


ケーン大佐と数々の精神病患者との会話が延々と続く。正直ここは退屈だ。脈絡のない狂った会話が多く患者数も多いので区別がつかない。多分、吹替版にするともっと面白くなるはず。

面白くなるのは中盤以降。ケーン大佐の正体が分かってから。ここから怒濤の展開になり悲しくも爽やかにエンディングに。

精神病院もの『まぼろしの市街戦』『カッコーの巣の上で』『シャッターアイランド』の要素+”舐めてたやつが殺人マシーン”要素+『スローターハウス5』といった感じ。どんな映画だと思われるかもしれないが観て欲しい。


悲しいEDで終わるかと思いきや最後のワンカットで爽やかな救いのあるEDに変わるのが見事。ラストカットが決まる映画は他がつまらなくても忘れない。ああ、死後の生はあったんだね。泣ける。
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