depression

トロルのdepressionのレビュー・感想・評価

トロル(1986年製作の映画)
3.8
良い特撮映画。
トロールと呼ばれる種族がアパートを少しずつ侵食していくお話。

説明が不親切、展開が急などツッコミどころはあるものの、特撮表現の良さで全てをチャラにしている。造形が良く、トロールの気味悪さが存分にでている。なんだか少しテカっている感じ、よだれがたれている感じ、肌が汚そうな感じや、トロールでもそれぞれ見た目が違ったりと、見どころがたくさんある。トロールの大合唱のシーンはなかなかにおもしろい画だった。

アパートの住人のキャラが立っているのもおもしろいポイントだった。キャラがあそこまで立っていると、短い映画で背景説明がないようなシナリオでもキャラを覚えやすく、展開もそれぞれの住人で違ったものにできているのが良いなって思った。

人間を全員殺す?のではなくて、気に入った人間であればトロールとして転生させる、というシナリオ、単に人間を滅ぼそうとしているだけに見えるトロールの行動原理に深みが出ていて良いなって思った。

終わり方も個人的に好き
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