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REDLINEのdepressionのレビュー・感想・評価

REDLINE(2010年製作の映画)
3.7
最初のレースシーンは一見の価値あり。作画がすごくて、アニメならではのパースをわざと狂わせてスピードや圧力を感じさせる表現とアップテンポなBGMでとてもひきこまれる内容だった。車のデザインやコックピットの操作シーンもかなり良くて、こういうのが大好きな人は一定数いるだろうなと思う。
残りは正直そこまでおもしろくはなかったかな。作画はかなり良いとは思うが、アツいレースシーンもなく、おもしろい伏線回収もなく、シナリオもいきあたりばったりで、延々と後出し情報を眺めさせられる時間になっていた。
キャラが立っているのも良かった点ではあるのだが、RED LINEに参加しているキャラたちの見せ場が少なく、キャラの掘り下げが足りず、まったくキャラ萌えできない。そういえば主人公と同じリーゼントキャラがいたけれどなんの回収もなかったな。
主人公とヒロインの関係性にほとんど説得力がないわりに、作品途中からレース映画ではなく恋愛映画になってしまったのも、観てるこちらが置いてきぼりにされてしまって残念だった。
素人意見ながら、もし強引なかっこよさで最後まで乗り切る映画にしたいんだったら、緩急をつけずに瞬間最大風速を更新しつづけるようなシナリオの方が良かったと思う。
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