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喧嘩太郎の3104のレビュー・感想・評価

喧嘩太郎(1960年製作の映画)
3.2
裕次郎のよくあるサラリーマンもので、本命いづみ対抗早苗で上司が東野英治郎・・などこれまたいつものパターンだが全体的に溌剌とせず。
序盤から裕次郎が社命で産業スパイもどきをさせられる(結局しないけれど)のでいつもと少しだけ雰囲気が違うなとは思っていたが、後半になりやや唐突に“法廷もの”にギアチェンジ。この後半が特に弾けない。加えてやれ証人喚問だやれ戦争責任発言などが作品の点数をさらに下げにかかる。

結局いづみ嬢の警官コス姿と夜の遊園地でのキュートな様子(絶叫マシーンでの反応は演技なのかそれとも素なのか。若干後者が垣間見えるような気がしてドキドキ)が数少ない見どころ。

映画としては凡庸だが、裕次郎といづみコンビのコメディはテンポや空気感がいい。ちなみにオープニングの裕次郎演じる主人公の子供時代の回想映像に、子役時代の三浦和義が出ていたそう。
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