ファーストカットが素敵だと、もうそれでOKと思ってしまう。
終始強い絵造りで最後まで飽きることなどないのだが、殊更最初の「爆発」が優れていた。
ファスビンダーの女性観/男性観の向こうの哲学的要素を覗き込む（覗けているかはさておき）。タフな物語の合間合間に挟み込まれるユーモアもたまらない。とはいえ唐突な効果音やMEのタイミングは一体なんだろう。
クライマックスのセリフのやりとり（画面下に横に流れる字幕）と、ラジオからのサッカーW杯決勝の実況（画面右端に縦に流れる字幕）の“重奏”具合が切なくそして素晴らしく。
