はなこたちゃん

縞模様のパジャマの少年のはなこたちゃんのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
5.0
宗教や思想、ものの考え方や価値観などは生まれ育った環境に大きく左右される。文化や教育も又然り。生まれた国や環境、又は立場が違えば180度違うこともある正義や価値観。戦争となれば、無垢で幼い命さえ容赦無く奪われることになる。

【隣人を愛せよ】とは単に自分と異なる他人と表面的に仲良くしなさいということではないはず。
様々に異なる人々が互いに認め合い、尊重し合い受け入れ、共存して行くことを指していると思う。
それは、家族や夫婦という小さなコミュニティーでも結構労力がいることだけれど、内紛や戦争のようにコミュニティーが大きくなれば、さらに容易なことではない。
人間の本質を考えさせる重厚な映画でした。