なつ

縞模様のパジャマの少年のなつのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.8
かなり後味悪いし衝動的な映画のため、トラウマになる人がきっといると思うので、おすすめできないが観てよかった

ドイツ人のブルーノとユダヤ人のシュムールの友情を描いた作品
映画全体が子供目線になっているため、純粋な心で見た世界と大人たちの真実が交差する

教育とは時に恐ろしいもの
自分の国の正しいと思うドイツの歴史を子供に教えていく。あんなに人形遊びが好きだったブルーノのお姉ちゃんは人が変わったかのようになっていくのはこれが戦争の恐ろしさでもあると思う
これはまるで洗脳だ

敵だと知っても目の前にいるシュムールを助けてあげたい一心でユダヤ人の強制労働所へ行くシーンは本当に辛い

ラスト、ホロコーストの恐ろしさが分かる
ブルーノのお父さんは軍人で正しいと思ってやってきたことが、皮肉にも自分で息子を手にかけたようなオチだった
純粋であったことが時に、一番最悪で悲惨なラストになるとは…
辛すぎてなかなか立ち直れそうにない
なつ

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