ビーター・ハイアムズ監督の「カナディアン・エキスプレス」のオリジナル版だがこちらの方が好き。
蒸気機関車が走る冒頭から、シカゴ駅に降り立った2人の刑事が、証人のマフィヤの妻をロサンゼルスの法廷に出廷させる為にシカゴからロサンゼルスまで列車に乗って、迫る組織の殺し屋と戦う。
娯楽職人ビーター・ハイアムズ監督とジーン・ハックマン主演の「カナディアン・エキスプレス」のオリジナル版である。
リメイク版とは、人物配置もラストかなり違うが、正直こちらの方が無駄が無くて面白い。
ちょっとしたギャグもありの和ませてからの証人の以外な正体発覚や狭い客車内でのリアルな格闘や至近距離での壮絶な銃撃戦などの見所とアイデア満載で、古典的傑作との評価も頷ける。
そんな展開を72分の上映時間打ち込むとは、脚本とリチャード・フライシャー監督の切れのある演出に脱帽です。
電報でやり取りしているところがあるのでもっと早く援軍を寄越してやればいいのにな点と欲を言えば、列車の中が舞台なのに非常に安普請なセットが残念。低予算なんだろうけど。
ネタバレ@有り
証人と思ったこの女性が、何と内務調査室の刑事で、汚職捜査も兼ねている展開には、驚いた。しかも途中で殺される。
ハックマン主演版とは全然違う。
唯一疑問なのは、あまりに刑事が孤立無縁な状態過ぎる。電報でやり取りしているところがあるのでもっと早く援軍を寄越してやればいいのに。