あっくん

くまのアーネストおじさんとセレスティーヌのあっくんのレビュー・感想・評価

4.0
以前から気になっていたフランスのアニメ映画作品です🎶(*´ω`*)

🐻🐭あらすじ
舞台は”地下で暮らすねずみの世界“と“地上に住むくまの世界”。
ねずみの世界では、子供の頃からくまは恐ろしい動物であると教え込まれ、くまの世界でもねずみは忌み嫌われています。

そんな中、孤児院で暮らすねずみのセレスティーヌは、絵を描くことが大好きですが、嫌々ながらも歯医者を目指すため、毎晩くまのいる地上の世界に行き、くまの歯を盗むのが日課。

山奥の小屋に一人で住む、くまのアーネストは貧乏でいつも腹ペコ。
街に繰り出しては、ストリートミュージシャンとして小銭を稼ぐ生活をしている。

ある日、ひょんなことから出会った二人は、犯罪を犯してしまい警察に追われる身に。

🐻🐭感想
アニメーション的には観る価値ありです✨
本作は2013年アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネート(アナ雪や風立ちぬ、怪盗クルーとミニオン危機一髪と並ぶ)されたにも関わらず、日本公開されてもたったの数館しか上映されなかったという隠れた作品です。
時間も80ふんと短めで観やすいなのもポイント✨

注目はほのぼのな音楽と共に、優しい水彩画タッチの絵が素晴らしい✨(๑•̀ㅂ•́)و
淡い水彩色の美しさが絵本の優しい色彩、賑やかな躍動感ある動き、四季ごとに変わる風景と観ていてほっこりしました🎶
お気に入りは地下で暮らすネズミの街がとても賑やかで楽しかったです🎶(*^^*)
ねずみ式エレベーターやお店の数々、学校の運動風景等と様々🎶
(腕を鍛える器具が個人的にツボwww)
その中でクマのアーネストとネズミのセレスティーヌという体格も性格も凸凹な二人はまるで親子の様な、同士の様な関係性なのもアニメーションとピッタリな雰囲気でした✨

また大人目線でも描かれており、本作の根本的なテーマは偏見や差別で、クマとネズミは対照的で仲良くしちゃいけない、好きな事が出来ないという現実的な社会的問題なのも映し出されています。
現代でも格差、障がい、異国同士の人種、性別、いじめ等と通じるものがありますが、昔から続く固定概念で大切な事が見えてこない…。
様々なメッセージが本作には込められていると感じますね🎶🤔

ただ突っ込み所もあり、クマのアーネストのダメグマっぷりには少々共感は出来ません💦
なんだかんだで仕事をせずに食い逃げや窃盗の犯罪を犯したのに無かった事になっているので💦(-_-;)(絵本の方はどうだったのかな?🤔)
まあ、強盗にあったお菓子屋さんも少々悪どだったけど💦
アニメーションは完璧だったけど、その部分でガクッと評価が下がりました💦(;゚Д゚)
※本作は続編もあるみたいです🎶

🐻🐭原作
原作者は世界的に有名なベルギーの女性絵本作家ガブリエル・バンサンで、本作は“クマのアーネストおじさん”シリーズの始まりの物語。
このシリーズは各国で高い評価を受け、世界10数カ国で出版されています。
バンサンは、ビアトリクス・ポター(ピーター・ラビットの原作者で、伝記映画でお馴染みのミス・ポター)に影響を受けている影響か、あの優しい水彩画タッチの絵が引き継がれていると思われます🎶

🐻🐭キャスト
共同監督はパンジャマン・レネール、ステファン・オビエ、ヴァンサン・パタール。

クマのアーネスト役のランベール・ウィルソン(マトリックスシリーズ、9人の翻訳家、ミセス・ハリス、パリへ行く)

セレスティーヌ役のポーリーヌ・ブロナー

又、英語版配役は豪華俳優陣🎶

アーネスト役はフォレスト・ウィテカー(メッセージ、ブラックパンサー、ローグ・ワン)

セレスティーヌ役はマッケンジー・フォイ(インターステラー、ブレイキング・ドーンシリーズ、ブラックビューティー)

孤児院の老婦ネズミ役はローレン・バコール(本作が遺作、オリエンタル急行殺人事件、ミザリー)

歯医者役のウィリアム・H・メイシー(セルラー、ルーム、君が生きた証)

ネズミの裁判官役のポール・ジアマッティ(カルフォルニアダウン、ジャングル・クルーズ、ウォルト・ディズニーの約束)

クマの裁判官役はジェフリー・ライト(007シリーズ、ものすごくうるさくてあり得ないほど近い、アステロイド・シティ)
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