コマミー

くまのアーネストおじさんとセレスティーヌのコマミーのレビュー・感想・評価

3.8
【二つの世界を架ける友情】



[気まぐれ映画レビューNo.177]




現在公開中のイルミネーション新作「FLAY!/フライ!」。その監督に"バンジャマン・レネール"という人物が就任している。私はこの監督の名になぜか見覚えがあった。

そう、この「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」の監督だったのだ。

"ガブリエル・バンサン"という方が書いた絵本が原作の作品で、実は既に2年前に別の監督で本作の続編が公開されている。その続編の日本公開も来てほしいが、まずは「FLAY!」を見た方には、U-NEXTにて本作も鑑賞してほしいなと思っている。

まず本当に"優しいタッチのアニメーション作品"で、キャラクターも皆動物ながらも"人間らしい立ち振る舞い"で動いており、アーネストとセレスティーヌの"友情"もこの両立で「エモさ」を感じざるを得ない。
そして本作は子供向けではありながらも、結構現実的な"経済の縮図"のようなものや、熊の世界とネズミの世界に生じる"互いの差別意識"も結構生々しく描いており、世間の厳しい面も割と容赦なく描いていた。
本作はそんな昔から、大人達が敷いてきたおかしな"固定概念"を、絆で押し返す物語となっているのが良かった。

まぁ、ツッコミどころも結構あるのだが、自分らしさを大切にする事、そしておかしな事に意見する事の大切さなど、本作から学ぶ事も結構多い作品だと思うし、何より背景の見やすさも良い。

私は何度も見るほど、本作が好きです
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