nana

ポゼッションのnanaのレビュー・感想・評価

ポゼッション(1981年製作の映画)
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なんだ!私は一体何を観たんだ!
最近観た中でも、最も先の読めない作品でした。
凄い作品を観ました。

何で知ったのか覚えていませんが、観たい映画リストに入れていたこの作品。
公開40周年記念ということでリマスター版が公開されたので、この機会に劇場で観賞しました。

序盤から言い争う夫婦。
妻には他にも相手がいるらしいということで、お怒りの夫。
言い争いというより、家の中だろうが店の中だろうが家具や物をひっくり返して大暴れする派手な夫婦喧嘩です。
離婚だ、親権はどうするんだ、という話が進み、最近観た『マリッジ・ストーリー』や『クレイマー・クレイマー』のような夫婦崩壊ものなのかと思って観ていると、途中から予想もしていなかった方向に物語がドライブしていきます。
知らずに観ていたら絶対「え、こういう映画なの!?」と驚きます。

ドラマ、ホラー、ミステリー、活劇…ジャンルを一言では言い表せない作品です。
主演のイザベル・アジャーニの美しさと危うさが魅力的。

ひき肉機。
ピンクの靴下。
青い眼と緑色の眼。
バレエ教室。
善と悪という姉妹。
好きな人、とは理想の人、ということなのか?

観ているこちらまでおかしくなりそうな、まさに何かにポゼッションされそうなパワーを感じる映画でした。
観れて良かった…。

"Almost."
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