Yu

バタリアン リターンズのYuのレビュー・感想・評価

バタリアン リターンズ(1993年製作の映画)
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自分なら2秒で死んでる!

2ではガキ向けハッピーバカちんゾンビムービーだったのが一転し、慈愛ラブな親不孝でもれなく全員アンハッピーな悲しい映画に…

なんでか心をブンブンと揺さぶられ、今私の心はラブに包まれています!両親サンキュー!!

もちろん共感性痛覚がビリビリするビジュアルショックな映像にゾクゾクしちゃう時間も多かったけど、
折れた心を原動力にして絶望一直線の道を疾走する主人公の悲しい表情に心がボコボコにされてしまったのです…

前作の目を閉じても光るようなツッコミどころを、ヘラヘラと楽しむ意気込みで見れば、10代の愚かな叫びもおっちょこチンポコ死もガバガバセキュリティも「そういうもんだから」で流せちゃうのです

ツッコミどころを洗い流せば、密度の高いラブストーリーと精神に響くゴア描写が心をビリビリ刺激して、
脳みその奥で何かが噴き出すチュウチュウとした音が体の内側から聞こえてきゃうような、浸透性の高い慈愛がダイレクトに届いてしまうのです、、

彼女のビジュアル的な変態は、はちゃめちゃにパンクでカッコよさに極みがかっているんだけど、内面の変化が大きすぎてめちゃくちゃに痛々しいのよね…
痛みによる自制の権化が変態後の姿なら、それはもうカッコいいじゃなくて悲しみの具現化なのよ…

思い返せば、ばかちんな主人公のガバガバムーブもたくさんあるの
肉食って「なんでそんなことするの?」やら「前の君が好きだった!」やら、脳みそ子猫並みの発言にポワポワしてみたり、人助けコインを助けてもらうコインとして活用したり…
でも、見てるときは全然気にならず、きっと見てる時は脳みそ持ってかれていたんだなぁと、思い返しております

はぁ〜、そんなこと言いつつも脊髄伸びたり顔面がズルッと向けたり、吹き飛ぶ足だったり、轡で剥き出しの口内だったり、
目を閉じルトフラッシュバックするような、めちゃくちゃ丁寧な仕事にスゲーって思う自分の中の中学生がモゾモゾしています

はぁ〜〜〜
Yu

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