Yu

ヴィデオドロームのYuのレビュー・感想・評価

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)
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レディオヘッドがラジオヘッドではないように、ビデオロームかヴィデオロームなのは何かしらの雰囲気を感じるし、
正直なところVの発音をヴァヴィヴヴェヴォにするだけでも、その音にヴァイヴスを感じちゃいますよね

現実なのか幻覚なのか区別のつかないブゥンとしたストーリーを、脳みそで理解しようとすればするほど、主人公が食べていたピザの味が気になってくるというか、水曜日の23日ってなんだっけ

血管ワクワク筋肉質なブラウン管やプルプルで足の裏でペタペタしたくなるビデオテープ。
モリモリ盛り上がるモチモチなガラスの画面に、顔面を押しつけてバフバフしたい欲求が止まらず足の指をヒクヒクさせてしまいました!

非常に見ていて居心地が悪いのに、指先でツンツンしたくなっちゃうようなキモち悪いオブジェクトは見てるだけでも、ソワソワしてきて、なんだかしてはいけないことをしたくなっちゃう心理ととっても似ていると思うのです

でも好奇心を駆り立てるのとは少し違っていて、例えるなら夢ってわかった時にじゃあ死ねるかって考えると変な汗が出てきて目が覚めて、あぁさっき死んどけばよかった〜って後悔した時の逆パターンっていうか、
正常な自分じゃあ理性で止めてしまうところをヌルッと焦りを隠すような笑顔😋で超えていくのが、クローネンバーグ作品の気持ちわるいところなのかなぁと感じました

アンハッピーなストーリーラインなのに、特殊メイクの気持ち悪さは液晶に映すだけでもはちゃめちゃに元気が出る
その腹部についた4次元女性器と、そこから取り出されるパパパラン、ホワンホワンホワンな肉機械式拳銃!!
ブチ抜かれた頭はデロデロにってそうはならんやろ…なんだかライチとか肉感ある果物が食べたくなってきました…

うちのテレビも爆発内臓ブチ撒け3Dに対応しないかなぁ…
新人間よ!永遠になれ!
Yu

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