ガブXスカイウォーカー

バックドラフトのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

バックドラフト(1991年製作の映画)
4.0
本作は青春ドラマの要素が非常に強く、ブライアン・マカフレイ(ウィリアム・ボールドウィン)は何をやっても長続きをしないちょっとダメな弟、兄のスティーブン・マカフレイ(カート・ラッセル)は弟思いで頼りになるけど、短気な面もあり出世もできず、妻子とは別居状態だ。二人の主人公はどちらも完璧な人間からほど遠いところに親しみを持てる。
注目すべきは、消防車が車体の上でブライアンと恋人ジェニファー(ジェニファー・ジェイソン・リー)がセックスしている途中で出動してしまうところ。
ではなく、炎の特撮であろう。当時は現在と違ってまだまだ特撮技術が未熟なため、そうとうな苦労があったそうだが、まるで炎を生きているかのように描いている。また本物の炎や爆発の中のアクションも役者やスタントマンたちが危険を省みずチャレンジしており迫力満点だ。消防士たちと炎のバトルは観ていて熱いぞ。
ストーリーはひじょうにわかりやすく、兄弟愛、恋愛、ファイヤーバトルの他に、意外な連続放火犯の正体、市議会議員の汚職疑惑などなど盛り上がる要素が随所に用意してあり、ハラハラドキドキ、そして感動がある。『バック・ドラフト』は間違いなくロン・ハワードの最高傑作であろう。お薦めの一本だ。