過去に背負った心の闇、受け容れ難い事実に向き合えず苦しむ人は多い。しかしどんな事実も自分の捉え方一つ変わればそこには光が差し込み、顔を上げ、前に進むことができるのだ、変えられるのは自分だけだとばかりに、ジョーイは「笑い」で自分を変える。
途中からジョーイがこの話のオチをどう付けるのか気になって仕方なく、そして最後に見せたコメディアンとしての笑顔に哀愁漂い、その姿に胸を打たれて泣けるようで笑えるようで、最後に切ない気持ちだけが残った。
作品自体の展開は小気味好いし、謎とサスペンス色を含む後半への流れもすごくイイと思いました。
何よりフランクのダンスのキレが◎
そしてこの邦題。
活字に起こしたこの体が妙に格好良いし、声に出してもなかなか良い、更に作品の内容ともマッチしていて気持ち良い。 良い邦題考えたと思います。
一応最後に付け加えておきますが、本作はコメディではないし、内容も決して軽くはなく、画も地味。加えてジョーイのネタも殆ど下(シモ)なので、この手の作品を毛嫌いする人も少なくないと思う。ファミリー鑑賞には向かないとしても、パンチの効いた独特の味付けは良い酒の肴になると思います。
面白かった。
私は好きですよ。
大は付かないけどね。