「一生に一度は、映画館でジブリを。」の企画。けっこう客が入っているみたいだ。ジブリ弱者なので、ラインナップの４本では、「ナウシカ」以外みてない。どれにしようかと直前まで悩みながら、結局本作にした。
というわけで、初もののけ。
森に住む生き物と人間との共生という感じでしょうか？ 「ナウシカ」でも扱ったテーマを舞台を室町時代にして描く。
序盤からタタリ神になったでかいイノシシが気持ち悪い。集合体恐怖症なので、こういうグニュグニュがいっぱいの映像がとても苦手。クライマックスでもサンの顔からもグニュっとなるシーンに鳥肌が出た。
アシタカの西への旅のはじめで出会ったジコ坊が、後半の物語を引っ張っていく。意外にも身体能力がすごくて、高下駄であんなにジャンプするとは。
狙っているのはシシ神の首。そのシシ神の顔がちょっとかわいい。
そして、アシタカがサンに「美しい」と言った後のサンの表情がかわいい。さらに丸まって寝ている表情もかわいい。こんなへんは、宮崎駿はうまいよなと思ってしまう。
アシタカがひとりでいろんな問題を抱えてしまって、ひとりで解決に挑んでいく。サンは、アシタカを助けるが、問題を解決しようとはしてくれない。
サンはあくまでも神秘側にいて、アシタカは合理側にいる。映画的には、その２人の間には、共存関係が生まれたが、人間と自然の関係は解決されなかった。
そんな簡単な問題じゃないんだよということが、メッセージなんだと感じた。でも、人間が少し自然に歩み寄った。
ガラガラのシネコンだったが、ジブリが映画館を救ってるような気がする。
