みむさん

悪女のみむさんのレビュー・感想・評価

悪女(2004年製作の映画)
3.3
文芸小説「虚栄の市」の映画化だそうだ。ロバート・パティンソンがちょい役で出演していたけどカットされちゃったらしい。だけどそのおかげて「トワイライト」主演に至ったんだね。

ジョナサン・リース・マイヤーズ、リス・エヴァンスが美しい。ジョナサンはかなりくせ者役、リスなんて他作とイメージ全然違う。
ガブリエル・バーンが一見良き人な嫌なヤツの役やってる。

リース・ウィザースプーン演じる身寄りのない娘ベッキーが成り上がっていく話。
美貌で男性を惑わす美女という役をリースがやるのは「ん?」という感じはするけど、心臓に剛毛が生えたような鋼鉄のメンタルを持つ野心みれの女性ということもあり、意外とアリだった。

とにかく逞しい。地位が違っても追い付くために努力は厭わない、周囲から出自が気にくわないと変な目で見られても、卑下されても動じない。計算高い。嫌なヤツには態度で示す…。

この逞しい処世術は孤児の時の苦労と人間観察力から生まれたものなんだろうな。

最後の最後までやりおった、という感じ。

これだけメンタル強ければどこでも生きていけるだろう。