わたしの六月はゾンビ月間。
今年のゾンビ映画はこの映画から・・・と、取って置いた1本。
2012年、核戦争により人類壊滅。
そこから10年。
2022年に、生き残った人類の姿を描く・・・作品なんだと思う。
ゾンビは、放射能でミュータント化した人類・・・なんじゃ無いかな。
ジャケットの雰囲気だと、ゆったりゾンビな印象だけど、基本は走って飛びかかってくる系。
いろいろ説明していないので、状況は限りなくよくわからない。
人類が生き残るためには、綺麗な水が必要・・・ということで、水を浄化させる研究をしている若めのおっさんが主人公。
あ、ジャケットのシーンが本編と関係ないのはB級映画ではよくあること。
このおっちゃんが、よくわからない行動を取って、よくわからないゾンビハンターのおっさんたちと、グラマーな女性とよくわからない移動をする。
別のところにいる、主人公の知り合いらしき人たちの全く解らない行動をちょいちょい観させられ・・・。
主人公の過去シーンらしき映像も挟まれる・・・。
・・・が、そもそも物語がスカスカでそのスカスカな物語さえ語っていないので・・・。
ゾンビ映画によくあるシーンを繋げて、ゾンビ映画っぽい何かを作って「ゾンビ映画」と言い張る映画はよくあるが、ホントよくあるが・・・。
ゾンビ映画っぽく無い映画にゾンビっぽい物を出した感じな物を適当に繋ぎ合わせていった印象。
物語はないと思った方が解りやすい。
その分、アクションが魅力かというと全くそんなことは無く、銃撃戦も肉弾戦も中途半端。
ゾンビものらしい戦闘も、そうで無い戦闘もいまいち。
ホラー作品では、恐怖描写でレーティングが上がるついでにお色気描写があるモノも少なくないが、そちら方向も「おっぱいなし」のとどめ付き。
最後、意表を突く展開を用意してありそうな空気は感じるけれど、なにせここまで語られた物語がさっぱり伝わらないので、全然ピンとこない。
酷いゾンビ映画は、その酷さを楽しむ部分がなくもないけど、そもそもゾンビ映画の論法補を払拭したがっている印象があるので、その楽しみ方も出来ない残念な作品。