らんらん

鏡の中の裸像のらんらんのレビュー・感想・評価

鏡の中の裸像(1963年製作の映画)
3.5
松竹、カラー、ドラマ
出演者、桑野みゆき、倍賞千恵子
川津祐介、三上真一郎、池部良
神山繁、山本圭、沢村貞子、千之赫子、毛利菊枝、織田政雄、浦辺粂子、市原悦子、田中邦衛、関千恵子、高橋とよ、菅井きんなど

【内容】
自分の店を持つことを夢見る美容師2人(桑野みゆき、倍賞千恵子)のそれぞれの道、その対比を描いていくドラマ

美容師の桑野みゆきと倍賞千恵子は同じ下宿に住む友人関係でした
桑野みゆきが出世の為好きでもないお店の旦那(神山繁)と不倫関係にあるのを知った倍賞千恵子は失望する
一方、倍賞千恵子のほうはというとボーイフレンド川津祐介との純愛からの結婚が順調に行くと思ったのだが、実は川津祐介に騙されていて、、、

基本的には桑野みゆきと倍賞千恵子パートに分かれて進む感じで(桑野みゆきは従業員だけど、倍賞千恵子は見習いで学校通い)
その他の出演者はほぼパートを跨いでの絡みはない(大家さん母子と池部良くらい)

・桑野みゆきパート
旦那さん(神山繁)、その母(沢村貞子)、離縁される妻(千之赫子)
桑野みゆきの祖母(高橋とよ)
美容室の従業員(関千恵子、水科慶子、山本圭など)
美容学校の校長(毛利菊枝)、その夫(織田政雄)、その息子(池部良)
大家さん母子(杉山徳子、三上真一郎)

・倍賞千恵子パート
ボーイフレンド(川津祐介)、川津祐介の仲間の不良(田中邦衛)
倍賞千恵子に一目惚れするボンボン(池部良)
倍賞千恵子の母と姉(浦辺粂子、市原悦子)
大家さん母子(杉山徳子、三上真一郎)

【感想】
え、ここで終わり?
ってなったけど全体的にはまあまあ面白かった

2人の主人公の対比を見て現実は厳しいなーって思った
タイミングといい結果といい出来過ぎてる気もするけどまあそれはそれで、、、

この映画で一番印象に残ったのは
したたかな桑野みゆき、今まで見てきた桑野みゆきの出演作の中でもトップ3に入るくらい良かった
表情とか台詞が素晴らしかった、見事に嫌な女を好演してたと思う

あとは
だっぺ口調の市原悦子、梅図かずお的な服を着てる田中邦衛あたりもなかなかインパクトがあった

・まとめ
神保町シアター「生誕110年記念 映画監督・中村登――女性讃歌の映画たち」にて本日3本鑑賞
めちゃくちゃマイナーな特集だと思われるけどなかなか見られないレアな映画が多く予定されているのが個人的には嬉しいところ
中村登って聞いても正直代表作はなにとかどんな作風とかあまりピンと来ないけど、意外と多く見てるのよね(調べたら15本以上)
特集名にもある「女性讃歌の映画」が多いのかなぁ?やっぱり女性が魅力的な映画を撮れるってのはいい監督なんだろなー
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