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おとし穴のmajiziのレビュー・感想・評価

おとし穴(1962年製作の映画)
4.0
死人が幽霊になってうろちょろする作品。

間違えて殺される男。
なぜ自分が殺されたのか。

真相に迫ろうとするも、死してなお真実にはたどり着けないという不条理。

1960年代の社会的背景、過酷な労働、炭鉱の組合、組合内での内輪揉め。

何もわからず、何も解決しない世界に迷い込み、ただ死人が増えていく。

白いスーツにスクーターを走らせる謎の殺し屋(田中邦衛)の存在感。

ずっと緊迫感に包まれた不穏な世界。

まさに『おとし穴』でした。
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